TorqueL(トルクル)とPS4の話

TGS2013お疲れ様でした。

さて、TGS2013最終日の夜に品川で行われたINDIE STREAMというイベント内において、PLAYISMさんよりTorqueLのPS4でのリリースを目論見中との発表がありました。

[TGS 2013]インディーズゲーム開発者支援のためのコミュニティサイト「INDIE STREAM」が発表。本サービスに向けての事前登録受付を開始 - 4Gamer.net

「INDIE STREAM」レポート [3] – PLAYISMの生存戦略

ここでは(書ける範囲で)経緯を書いておこうと思います。

経緯

以前からTorqueLをプロトタイプから本制作に持って行くにあたり、いくつかの問題点を解決しなければならないという結論に達していました。

その解決すべき問題の一つに 動作プラットフォームの問題 がありました。

TorqueLは現状Xbox 360 コントローラーのボタン配置に強く依存したゲームデザインとなっています。

しかし、プロトタイプでは動作プラットフォームがPC(Win/Mac/Linux)であり、ユーザー/プレイヤーが必ずしもXbox 360 コントローラーを持っているとは限らない、またOSによってはゲームパッド対応が公式には行われていないなど、100%の状態でプレイしてもらうことが難しいという状況にありました。

解決のためには物理コントローラが標準の環境≒家庭用ゲーム機/コンソールでのリリースを目指す必要が出てきました。

(ちなみにPS Mobileは現状オンスクリーンコントローラーで動いてしまうため避けました。OUYAはユーザー/プレイヤーにとって良い選択なのか判断つきかねる状態だったので避けました。)

とは言っても日本国内では個人開発者に対して直接家庭用ゲーム機の開発ライセンスを付与することは現状不可能になっています。

そこで、(他の技術的課題も含め)PLAYISM/アクティブゲーミングメディアさんに相談させていただき、SCEさんとの話し合い、調整の結果。「アクティブゲーミングメディアが開発ライセンスを取得し、アクティブゲーミングメディアの責任において個人開発者への情報提供/機材提供を行う」というスキームをとり、TorqueLをPS4で開発するための準備を進めています(ただ、INDIE STREAMでの発表の通り、具体的なことは何も決まっていない状態ではあります)。

何はともあれ、日本でも個人開発者が家庭用ゲーム機向けに開発できる環境が一つ整いつつあるということで、ご興味のある方はPLAYISM/アクティブゲーミングメディアさんにご相談ください

なお、PS3,PSVitaではなくPS4なのは「今から手を出すならPS4でしょ」とかその程度の理由です。PS4以外には出さないとかそういうものでもないです。

TorqueLの発表(BitSummit)から半年。FullPowerSideAttack.comとしての活動を開始してほぼ1年。 関係各位のご協力の上ここまでやってまいりました。続報をお待ちください。

追伸

個人的な話になりますが、過去の経歴や業務で所謂開発機周りの取り扱いにある程度慣れているので、割とすんなり話が通ったというところもあります。

PCに開発環境が近くなったとは言うものの、開発機の取り扱いは依然として独特なものがありますので、余裕を持ったスケジューリングで動かれることをオススメします。

都内だったら僕が直接行ってサポートすればいいんですかね?

追伸2

改めて言及しておきますと、FullPowerSideAttack.comでの活動にあたり、公式には同人ともインディーズとも名乗っていません。

これは自分が自分の肩書で自縛する傾向にあり、どちらかを名乗るとそのどちらかに偏った活動しかしなくなりそうだからです。第三者が好きな方で呼んでもらえればいいと思っています。

引き続きレギュレーションが合えば同人/インディーズの問わずイベント,コンテストに参加して参ります。

なにより第一義は面白いゲームを作ることです。(※より厳密にはゲームに限るわけでもない)

そんなわけで、次の参加イベントは2013月10月20日に東京ビッグサイトで行われるコミティア106となります。 よろしくお願い致します。